2011.3.11

14時46分。

私は会社にいた。



自席のPCに向かっていて、確かメールを書いていたはずだ。



揺れに気付いたとき、(ああ、地震か)と思っただけで手を動かし続けた。

なかなか揺れが収まらず、同僚たちも地震に関してコメントし始める。

「けっこうヤバくね?笑」みたいに。

この時点ではまだ皆楽観的だった。



私も引き続き仕事を続行、地震の中でも冷静に仕事し続けるクールな自分を装うw



が、いよいよ揺れが酷くなってきて、PCを押さえないとデスクから落ちそうになるほど仕事してるわけにもいかなくなる。



PCを守らなければ……。



これが地震後、最初に考えたことだった。



机の下に隠れたほうがいいんじゃないかみたいなことを言い始める人も出てくる。

が、大勢はいやそれは大袈裟過ぎるんじゃないかみたいな雰囲気だった。



PCを押さえながら、考えた。

��日本円売るべきか……?)



時刻を見て、株式市場がもうすぐ終了する時間であることに気付く。

まあ、確認するよね、株価。



意外にも株価は1~2%程度の下げだった。

劇的に下がっていないことに安心して、被害はそれほど大きくないと判断。

今日は特段、金融取引は行わない方針に決めた。



そこで、仕事モードに頭を切替えた私はふと思う。

��データセンターのサーバ大丈夫かな……)

そして、仕事中なのに、仕事のことより先に通貨や株価の心配をしてしまった自分を少し恥じた。



さっそく、PCに向かってメールをチェック。

まだシステムインフラの被害状況の報告はあがっていなかった。



なので、元の仕事に戻って、メールの続きを書こうとすると、同僚が自宅の最近買ったテレビへの心配を口にしていた。



そこで思ったね。

そうか、普通の人は通貨より、株価より、会社のサーバよりも先に自宅の被害を心配するのか、と。

いつの間にか自分は普通とかなりずれた感覚を持つ人間になっていたんだな、と。



そうした感覚を持つに至ったことに対して、誇らしさすら覚えたわけだが、それは一瞬だった。

なぜなら、どちらの感覚も自然だと思ったからだ。



つまり、人は危機に際して、自分にとってより重要なものの心配をするということだ。

私にとって、自宅は賃貸なので、資産価値の低下を心配する理由は無く、仮に物理的なダメージがあっても保険や大家が何とかしてくれる筈だし、最悪引っ越せばいいだけだ。

自宅の家財にしたところで、全部合計しても100万円にも満たない。

家財の中で最も高価なPCにしたところで、おそらく現在価値は10万円程度。

それに対して、保有している株やらの金融資産はその数倍の価値があるわけで、そちらの心配をすることは自然だと思う。



唯一、心配があるとすれば、それはPC内のデータだ。

これに対しては何らかの対策を講じたいと思う。

自分にとっては数百万の価値があるものなので。

��逆に言えば、1000万円渡すからデータを破棄しろと言われたらかなり悩むレベル)

2度と復元することはできないデータというところではお金には代えられないし、単純に作成に要した時間に単価をかけても数百万円は確実で、1千万も越えるかもしれない。



一応、バックアップは定期的に取得していると同じ室内にあるので、東京壊滅的な災害があったら無意味だからな。

この場合、データの前に自分の命も危ないわけだが。



話が少しそれてしまったが、言いたいことは終わった。



その後の話は簡単。

18時に会社を出て、30分ほどかけて歩いて帰った。

Twitterやりながら、ね。

メールや電話は最初から諦めていたので使おうともしなかったさ。



途中、ドラッグストアでクリーム玄米ブランを6袋買った。

そして、帰宅後、ネットで水(2Lペットボトル6本入りダンボール2箱)を注文。



これはいつも通りの行動で、クリーム玄米ブランは常に社内にある程度の数を確保していて、始業前に朝食として食べているんだ。

で、在庫が無くなってくると6袋ずつ買っている、と。

水についてもいつもネットでダンボール単位1~2個単位で注文していて、在庫が無くなってくると、その度に注文している。



今回は少し間が悪かったと後から気付いた。

ある意味、ナイス判断だったのかもしれないが。

震災当日は家に着くまでの間、東北の被害状況とか把握してなかったし、ましてや原発の存在なんて気にしていなかった。



ちなみに、後から知ったことだがオフィスが入っている建物はわざと揺れさせて免震するタイプの建物だったらしい。

震度2とか3でも長い間揺れるため、船酔いみたいな気分になる。



オフィスでは結構PCがデスクから落ちたり、書類が散乱したりしていたから家がグチャグチャになっていることも覚悟していたけど、実際に家に帰ってみると、若干棚からモノが落ちていたぐらいで、食器類も特に影響なかったので拍子抜けした。



なので、震災発生当初はAKBのメンバーは海外に行ってるから無事なはず、とかTwitterに書いたりお気楽に捉えていたけど、まさかここまでの自体になるとは……。



人生で最大の地震経験なので、今さらだけど書き残しておこう。

最大にして最後にしたいけど、このまま東京に住み続けると、あと1回ぐらい同規模かそれ以上の地震を経験しそうな気がする。

最初は小説風に書こうとしたんだけど、途中からよく分からない状態になってる。

まあ気にしない。



当日を思い返してみて、どの時点でどこまでの情報を知ったかという点の記憶が結構あいまいなことに気付いた。

記述に記憶違いが生じていることも有り得ますのでご了承下さい。



今回の震災における現時点での寄付額:3700円(Shareee経由:700円、会社経由3000円)。


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