サブタイトルは「プロが語る消費者金融のウラオモテ」
1960年代から消費者金融を経営していたという室井忠道とライターの岸川真との対談。
バブル期以前、大手の寡占が進む前の消費者金融業界の一端が垣間見られる。
昔は担当者制といって、客と対面して貸す額を決める人間が回収も担当していて、回収できなかった場合自分の評価が下がった(婉曲表現)らしい。
その担当者制が過剰貸付への抑止力となっていたという話には、なるほどと思った。
一方、現在の大手は貸す側と回収する側が完全に分かれているんだけど、まあ、どちらも一長一短があるよなぁ。
自己破産の理由の実態も興味深かった。
理由のトップは「生活苦」なんだけど、実際は浪費から始まっていたり 。
自分の報酬分を借りさせてから破産させる弁護士とか、もうね 。
業者にしても、複数の保証人から二重で回収したりとか 。
上限金利はどんどん下がってきているけど「消費者」が賢くならない限り、問題はなくならないだろうと思った。
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