本来の副題は「なぜ資産運用に勝てないのか」だけど、自分だったら「長期投資とインデックスファンドのすすめ」にするなw
この本が書かれた時点では、(おそらくアメリカの)マーケットの取引総額の9割を機関投資家が占めていて、訳者は「機関投資家のシェアが拡大することはあっても縮小することはない」と思っていたようです。
しかしながら、日本では2005年の個人投資家の年間平均シェアが4割近くに達していて、新興株式市場では個人投資家のシェアが8割前後に及ぶと言われています。
投資は再び「勝者のゲーム」になっているんじゃなかろうか。
まあ、読んでおいて損はないと思うけど、勉強熱心な人にはどこかで読んだような話が多いように感じるかもしれない。
元ネタは本書なんだろうけど。
あと、II部のいくつかの章が少し退屈。
機関投資家や投資顧問との定期的な会議の話をされてもねぇ 。
とはいえ、長期運用方針の話なんかは参考になる。
また、主題とは関係無いけど、寄付の文化が根付いていることが何となく印象に残った。
なんか全体的に辛口になってしまった気がするけど、就職したらインデックスファンドを積み立てようと自分に決心させた位には影響力あると思います。
しかし、来春から世界物価連動国債ファンドを積み立てようと思ってたんだけど、それにインデックスファンドを追加して、さらに自社(というか親の親)の株も(割引購入できるから)買うとなると手取りいくらになってしまうんだろ(汗
H18.6.22
��補足>
敗者のゲームとは、敗者のミスによって勝敗が決まるゲーム、という意味。
一方、勝者のゲームは勝者が得点を勝ち取った結果、勝敗が決まるゲームを指す。
で、筆者の主張は「投資は敗者のゲームである」ということ。
H20.4.12
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