サブタイトルは「世界マネーの新潮流」
イスラム金融は、今後確実に世界経済におけるプレゼンスが拡大していくはずなので、知っておくべきだろうと思い読んでみた。
本の内容は、イスラム金融の概要と、イスラム金融を取り巻く世界および各国の状況、といったところでしょうか。
前者は概要程度で、後者が詳しいです。
耳慣れない単語が多いので、以下、備忘録。
なお、Wikipediaに記事があるものはリンクを貼っています。
MEDUSA
著者の主宰するBRICs経済研究所が提唱するイスラム金融の有力な国のグループで、以下の4カ国。
・Malaysia マレーシア
・Egypt エジプト
・Dubai ドバイ
・Saudi Arabia サウジアラビア
シャリーア
イスラム法。
シャリーアのうちで、信仰に関わるものはイバダード、日常生活に関わるものはムアラマートと呼ぶ。
法源は、コーランとハディース(ムハンマドの時代の慣行(スンナ)をまとめたもの)で、イジュマーとキャースを加える場合もある。
なお、イジュマーはイスラム法学者間の特定の事象に関する「合意」
キャースは新しい事象に関して、コーランやハディースを元に類推した「解釈」
タカフル
イスラム保険。
ファミリー・タカフル(生命保険に相当)とジェネラル・タカフル(損害保険に相当)に分かれる。
Aviva、ミレア、HSBCなどが既にマレーシアでタカフル事業を展開している。
スクークとかシャリーア適格とかは今まで聞いたことがありましたが、タカフルは初耳でした。
日本語でググってみたところ、1200件程度しか引っかかりませんでした。
タカフルの動向については、このサイトでウォッチしていこうと思います。
本当はスクークやイスラム金融の基本的な取引形態であるムラーバハ、イジャーラ、ムダーラバ、ムシャーラカについても触れたかったけど、今回は割愛。
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