2008年9月のリーマンショックから10年が経とうとしています。
当時を知る投資家ブロガーの端くれとして、当時を振り返ってみます。
この記事では「暴落時に投資を始められた理由4つ」とおまけで「『次』の暴落時にもっとうまくやるために」を考えます。
なお、この記事ではリーマンショック時の投資に焦点を当てていますが、次の記事では10年間の投資成果についてご報告しています。
・リーマンショックを機に米国株投資を始めて10年~投資成果を振り返り、今後の投資方針を考える~
果たして10年間でインデックス(S&P500)を上回ることはできたのか?
気になる方はお読みください。
この記事では「暴落時に投資を始められた理由4つ」とおまけで「『次』の暴落時にもっとうまくやるために」を考えます。
なお、この記事ではリーマンショック時の投資に焦点を当てていますが、次の記事では10年間の投資成果についてご報告しています。
・リーマンショックを機に米国株投資を始めて10年~投資成果を振り返り、今後の投資方針を考える~
気になる方はお読みください。
リーマンショック時の投資行動
以下のグラフは2008年8月末時点を100としたときのS&P500とhexarys指数です。
※ここでhexarys指数とは、私の米国株ポートフォリオ(ETF・米ドル現金・米ドルMMF含む)を指数化した指標です。
S&P500は米国株の代表的な株価指数です。
日本で言えば日経平均(日経225)に当たります。
S&P500は米国株の代表的な株価指数です。
日本で言えば日経平均(日経225)に当たります。
S&P500は、月次ベースでは最大で4割程度の下落でした。
一方、hexarys指数は8割近い下げでした。
ドン底では1/5未満になっていたと記憶しています。
リーマンショックで破綻懸念のあった企業の株を危機前の1/10程度の価格になっていたところを底値と判断して購入しました。
これが私の米国株投資の始まりです。
そう、当時の私は逆張り派だったのです。
底値と判断して買ったものの、そこから下がること下がること。
最初の買値から実に1/10以下の金額まで株価が下がりました。
危機前の1%未満の水準になったということです。
当時の自分としては思い切った額を投入し、追加資金を入れることも数回。
ヤケクソでナンピン買いしまくりました。(良い子は真似しちゃいけないやつです)
こうしてグラフで見ると2割になっているものの、これは追加資金を投入しているためです。
上述のとおり、当初購入した株は-90%を超える大暴落でした。
このときの一連の投資では5月に手数料分損したくらいのところで撤退しました。
ヤレヤレ売りというやつですね。
※指数は5月末時点で3割弱のマイナスになっています。これは後から当初の元本以上の資金を投入したため実額としてはプラスマイナスゼロに近い額の損失で済みました。
このときの一連の投資では5月に手数料分損したくらいのところで撤退しました。
ヤレヤレ売りというやつですね。
※指数は5月末時点で3割弱のマイナスになっています。これは後から当初の元本以上の資金を投入したため実額としてはプラスマイナスゼロに近い額の損失で済みました。
とはいえ、結果的に投資先企業は破綻を免れましたが、ちょっとした政治の風向き次第でいつ破綻しても全くおかしくなかったです。
ここまでリーマンショック時に私がとった行動についてお話しました。
ここまでリーマンショック時に私がとった行動についてお話しました。
冒頭に書いたとおり、この後は本題の
・暴落時に投資を始められた理由
・次の暴落時にもっと「うまくやる」ための改善点
について考えます。
今になって思えば当時やっていたのは「投資」というより「投機」と表現したほうが相応しいと思います。
ただ、言葉の使い分けを考え始めると面倒なので、この記事では「投資」に表現を統一させています。
暴落時に投資を始められた理由
思いつくままに列挙します。余裕資金で始めた
投資の原則です。社会人2年目の当時の自分にとってはそこそこの大金(100万円強)を投じてはいたものの、無くなったとしてもまだ若かった自分にとって人生がどうにかなる額ではありません。
65歳で退職するとしたら現役生活が40年ぐらい続くことになります。
40年のうちのたった1年程度の労働で回復できる額だったからこそ、思い切った投資ができたといえます。
また、「思い切った」とはいえ、金融資産の全額を投じたわけでもありません。
最悪期の2009年2月末時点でも米国株への投資とは別に
預貯金:40万円程度
金地金:40万円強
日本株:70万円程度
投信:80万円弱
外債:15万円程度
合計で250万円程度の資産がありました。
米国株に投じたのは資産の1/3ぐらいに留めていたわけです。
無くなっても困らない金額で投資を始める、コレ大事です。
守るものが少なかった(=リスク許容度が高かった)
当時の私は独身1人暮らしで、守るべき家族はいませんでした。
それだけリスク許容度が高かったということになります。
とはいえ、レバレッジはかけませんでした。
レバレッジをかけていない以上、どんなに損したとしても0になるだけです。
レバレッジをかけていたとしたら生きた心地がしなかったでしょうし、おそらく投資額は全損していたでしょうね。
それだけリスク許容度が高かったということになります。
とはいえ、レバレッジはかけませんでした。
レバレッジをかけていない以上、どんなに損したとしても0になるだけです。
レバレッジをかけていたとしたら生きた心地がしなかったでしょうし、おそらく投資額は全損していたでしょうね。
セーフティーネット(実家)があった
実家をセーフティーネットと表現するのが適切かはさておき。
当時それほど意識していませんでしたが、振り返るといざ(投資先が破綻するとともに失業)となれば実家に転がり込めば何とかなる、という意識は頭の片隅にあったかもしれません。
当時それほど意識していませんでしたが、振り返るといざ(投資先が破綻するとともに失業)となれば実家に転がり込めば何とかなる、という意識は頭の片隅にあったかもしれません。
過去の経験&持ち前の性格
2000年~2001年のITバブル崩壊を経験してこともリーマンショック時の暴落の最中にあって相場に踏みとどまることができた理由の1つでした。明けない夜など無い、ということです。
ただ、世の中には「資本主義はもう終わりだ」といったような言説も多数派ではないにしろありました。
バブルのときに使われるのとは逆の意味で「This time is different.」かもしれないと思わなかったと言えば嘘になります。
最終的に踏みとどまることができたのは楽観的性格だったことが幸いしました。
意外に思われる方もいるかもしれませんが、個人的には私は自分のことを楽観的性格だと考えています。
無論、脳天気な楽観主義ではありません。
合理性を追求し、悲観シナリオが実現した場合に致命傷を負わないかも考慮した上で、楽観シナリオのアップサイドを信じてリスクを取りに行く、的な意味で楽観主義者です。
以上、結局大した利益は挙げられなかった癖に偉そうに語ってすみません。
それでは「次」への備えを考えます。
次の暴落時にもっと「うまくやる」ための改善点
先にもある通り、結果として初めての米国株投資はプラスマイナスほぼゼロ(手数料分の損)で終わりました。
「次」の暴落時のためにどうすればもっとうまくやれるかを考えます。
なお、当時と今では以下の通り、置かれた状況が違います。
当時:独身、賃貸一人暮らし、20代前半
現在:既婚子持ち、持ち家、30代前半
が、ここでは状況の違いは脇に置いておきます。
リーマンショック時の最大の反省点は
1銘柄に全力投資したこと
でした。
先述のとおり、資産全体としてはそこそこ分散させていましたが、米国株は破綻懸念のある1銘柄に全力投資しました。
これでは確信をもってホールドし続けることは至難の業です。
それで結局、プラスマイナスゼロ(手数料分損)で撤退することになったわけです。
次の危機があれば世界経済が崩壊しないことに賭けてETF(VTかな)に投資します。
なお、2015年のチャイナ・ショックではP&G(PG)とメットライフ(MET)、2016年のブリグジット(Brexit)ではアルファベット(GOOGL)、マッチグループ(MTCH)、ヴァーチュフィナンシャル(VIRT)を購入しました。
まずまずの成績を取れたと思いますが、次こそはETFにします。
以上。
「次」の暴落時のためにどうすればもっとうまくやれるかを考えます。
なお、当時と今では以下の通り、置かれた状況が違います。
当時:独身、賃貸一人暮らし、20代前半
現在:既婚子持ち、持ち家、30代前半
が、ここでは状況の違いは脇に置いておきます。
リーマンショック時の最大の反省点は
1銘柄に全力投資したこと
でした。
先述のとおり、資産全体としてはそこそこ分散させていましたが、米国株は破綻懸念のある1銘柄に全力投資しました。
これでは確信をもってホールドし続けることは至難の業です。
それで結局、プラスマイナスゼロ(手数料分損)で撤退することになったわけです。
次の危機があれば世界経済が崩壊しないことに賭けてETF(VTかな)に投資します。
なお、2015年のチャイナ・ショックではP&G(PG)とメットライフ(MET)、2016年のブリグジット(Brexit)ではアルファベット(GOOGL)、マッチグループ(MTCH)、ヴァーチュフィナンシャル(VIRT)を購入しました。
まずまずの成績を取れたと思いますが、次こそはETFにします。
以上。
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