【ジュニアNISA】投資方針 Ver.15〜VTからeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)へ〜

2020/11/08

NISA インデックス投資 インデックス投資方針

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ばしこ (@harukindex) です。

長男・長女のジュニアNISA口座での投資方針を変更しました。

VTへの新規投資はやめて、今後はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)(以下、オルカン)に投資します。

この記事がVer.15となっていることからも分かるように、ジュニアNISA口座での投資方針はこれまでも悩みに悩み、何度も変更してきました。


前回の記事では検討の結果、VTに投資することにしました。

この記事中でも検討したように、

 ・コスト、運用会社の観点ではVT

 ・運用効率、手間のかからなさの観点ではオルカン

に軍配が上がります。


この結論は今でも変わりません。


しかし1年以上に渡って実践してみて、当初考えていたよりもVTのデメリットをより強く感じるようになりました。


VTからオルカンに変更した理由

改めてVTとオルカンのPros/Consを整理しました。



デメリットは大きく3点あります。


手間がかかる

手間がかかることは分かっていました。
分かっていましたが、思っていたよりも手間がかかりました。

配当金を再投資する手間が必要。(前回の記事より)

そのとおりですが、それだけではないんですよね。

分配金は綺麗に再投資できる金額が支払われるわけではありません。

・配当金を再投資する。
・余った米ドル現金で米ドルMMFを買う。
・米ドルMMFが貯まったら米ドルMMFを売却し、VTを買う。
・これらの取引を記録する。
・円建て・ドル建てでの収支を記録する。

このような手間がかかるわけです。
(最後の2つは必ずしも必要ではありませんが。。)

そして、これを長男と長女の2人分おこなう必要があります。

面倒ですね。

子供が成長したら子供にやらせよう、それまでの数年の辛抱だ。
そう思っていた時期もありましたが、面倒なものは面倒です。


VT1本では非課税枠を使い切れない

ジュニアNISA口座の非課税投資枠は80万円です。

投資信託のオルカンは100円以上1円単位で投資できるのに対し、ETFであるVTは1口単位でしか投資できません。

そのため、VT 1本では非課税投資枠を余すことなく使い切ることができません。

結局使いきれなかった分はオルカンを買うことになります。


運用効率が悪い

これは前回の記事でも述べた通りです。

オルカンはファンドで受け入れた配当金を非課税(※)で自動的に再投資してくれます。

※日本の投資信託は所得税法176 条(「信託財産に係る利子等の課税の特例」)によりファンドで受け入れた配当金は非課税とされています。

一方、VTは分配金が再投資できるようになるまでの資金の待機期間が存在するため、その分だけ運用効率が低下します。

以上が3つのデメリットです。

デメリットがあったとしてもデメリットを上回るメリットがあればVTのままでも良いわけです。

VTのメリットは3つありました。

コスト、運用会社への信頼、子供への教育、です。

コスト

前回の記事では0.01995%ほどVTのほうが有利という結論を出しました。

これはランニングコストの比較でした。

イニシャルコストとしては1ドルあたり25銭のドル転コスト(1ドル105円換算で0.24%程度)がかかります。

SBI証券では、FXや住信SBIネット銀行を利用することでドル転コストの圧縮ができます。
しかし、FXは20歳以上、住信SBIネット銀行は15歳以上でないと口座開設ができません。

そのため、ランニングコストがVTのほうが有利でもドル転コストや配当金による運用効率の低下といった面を考慮するとコスト差はほとんど無視できるレベルではないかと思います。


運用会社への信頼

この点は揺るぎません。
バンガードの日本撤退は残念ですが、日本からVTへの投資に関しては今後も問題なく行えるでしょう。


子供への教育

あとにも述べますが、VTを全売却するわけではないため、子供たちのポートフォリオには一定のVTが残ります。

そのため、新規投資をオルカンに限ったとしても、VTから得られる分配金を子供の金融教育に役立てる、というメリットは享受できます。


以上、メリット、デメリットを総合的、俯瞰的に判断して、新規投資はオルカンに振り向けることにしました。


投資方針

具体的な投資方針を紹介します。


新規投資分

ジュニアNISA口座での新規投資は全てオルカンとする。


既投資分

米ドル資産はジュニアNISAのVTのみとする。


・2021年のジュニアNISA枠が使えるようになったら、特定口座のVT、米ドルMMFは売却し(円で受け取り)、2021年のジュニアNISA枠でオルカンを購入する


・2018年に投資したVTはロールオーバーのタイミングで売却し、2023年の投資枠でオルカンを購入する


・2019年~2020年に投資したVTはそのままジュニアNISA口座で運用し続ける

※ジュニアNISA口座での新規投資は2023年までとなっています。

 2019年、2020年の非課税投資枠は売却しても新年度の非課税投資枠はないため、投資し続けます。


・ジュニアNISA口座で保有し続けるVTから得られる配当金は、円転して、オルカンを購入する

※ドル建て資産のまま運用し続けたほうが運用面ではプラスと考えていますが、管理する手間を極力減らすため、円転します。


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プロフィール

ばしこ

2000年 15歳で株式投資を開始
2009年 米国株投資を開始
2011年 不動産投資を開始
2016年 長男(0歳)インデックス投資@ジュニアNISAを開始
2018年 妻(3x歳)インデックス投資@つみたてNISAを開始
2019年 長女(0歳)インデックス投資@ジュニアNISAを開始

mail:basico@hexarys.net

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