2016年11月、私は2002年3月から14年以上を渡って積立買付を続けていた金地金を全額売却しました。
金を売却した理由
・超長期的に考えて金価格は下がる
・金を積立買付した当時の理由は失われた
以上が金地金を売却した理由です。
金を売却した理由その1:超長期的に考えて金価格は下がる
金は歴史的に価値があるものとみなされてきました。
ただ、理性的に考えて、金には工業的価値しかありません。
今、金に工業的価値以上に価値があるのは人々が金は価値があるものと思っているからに過ぎません。
未来永劫に渡って人類は金に価値があると思い続けるでしょうか?
100年後か200年後か分かりませんが、未来のどこかの時点で金の価格は工業的価値にまで収斂すると思います。
「人類の目が覚めるリスク」とでも呼びましょうかね。
金の場合、一夜にして価格が工業的価値にまで下がるということは無いはずですが、早ければ1世代(30年)程度の期間で工業的価値まで収斂すると考えています。
※もしかしたら水銀(Hg, 原子量200)から金(Au, 原子量197)やプラチナ(Pt, 原子量195)を安価に作り出せるようになる方が先かもしれません。
まあ、婚約指輪(ティファニーのダイヤモンドの指輪)を50万円以上出して買った者が言うことではないかもしれませんが。。
婚約指輪含め、結婚関連で要した費用を以下の記事にまとめています。
まとめます。
超長期的に考えて金価格は下がる。
その理由は、いつかの時点で以下のパラダイムシフトが起こるから。
・人類の目が覚めることにより、金の価格は工業的価値にまで収斂する
・技術の発達により、安価に金を作り出すことができるようになる
金を売却した理由その2:金を積立買付した当時の理由は失われた
15年前の2002年3月、金の積立買付を始めた理由を振り返ります。当時は9.11アメリカ同時多発テロ事件があり、イラク戦争が始まる前夜でした。
アメリカへの一極集中という世界の秩序が大きく変わるかもしれないと予感していました。
米ドルや日本円など既存の通貨が無価値に近くなるような事態に備えることが金の積立買付を始めた理由です。
結局実施することは無かったですが、当初は以下の方針でした。
・1オンス分の重量の金が貯まる度に金貨に交換する
・幸いにも死ぬまでそんな事態が起こらなかった時には皇室に寄付する
※当時高校生だった私は反米国粋主義的思想を持っていました。
現在の私の考えではこの先、世界が「北斗の拳」のような世界にはなることはないだろうと考えています。
ビットコインを買わない理由
ビットコインの本質は「通貨」です。
株式と違い、ビットコイン自身が価値を生み出すことはありません。
私はFX(為替証拠金取引)をしないのと同じ理由でビットコインの取引は行いません。
ゼロサムゲームの為替取引をするより、プラスサムゲームの株式に投資するほうがマシであると考えています。
将来的に外国で買い物するときに米ドルやユーロを使うのと同じように、ネットで買い物するときにビットコインを使うことはあるかもしれません。
その可能性は否定しません。
決済を行うためにビットコインに両替をすることはあってもビットコインそのものに「投資」することは今後も無いと思います。
ビットコインには本源的価値が無い、という人もいるかもしれませんが、それを言えば法定通貨にも本源的価値はありません。
ビットコインと私
正確な時期は忘れてしまいましたが、私がビットコインの存在を知ったのは世間で話題になるよりかなり早かったはずです。
当時は分散コンピューティングの文脈で知りました。
RC5とかOGRとか、何年か振りにサイトを見ましたが、牛のアイコンそのままでとても懐かしいです。。
試しにビットコインの採掘のプログラムを走らせたりもしましたが、1日中PCを立ち上げていても1セントにもならないので、実際に採掘を継続して続けることは無かったです。
当時のビットコイン価格は1BTC=1ドル未満でした。
今のビットコイン価格は1BTC=5000ドル超えですか。
後悔していないかと言えば、ちょっと嘘になります。
しかし、後悔しても過去は変えられません。
今度、当時のビットコインのような得体の知れない怪しげな何かの存在に気付いたときはとりあえず1万円分くらい?買ってみても良いのかなと思います。
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