2014年に一般NISA(少額投資非課税制度)が導入されてから5年が経ちました。
制度導入当初は単にNISAと呼ばれていました。
ジュニアNISA(2016年開始)や、つみたてNISA(2018年開始)が始まる前だったからですね。
この記事では、これまでの一般NISA口座における投資を振り返るとともに今後の一般NISA口座の使い方を考えます。
振り返り
2014年
私は制度開始初年度の2014年から一般NISAを利用し始めました。
当時考えていた、一般NISAの使い方はこうです。
・毎年1銘柄ずつ連続増配銘柄を買う
NISAは売却益や配当金が非課税になるというメリットがあります。
一方、損失が出ても他の口座と損益通算が行えません。
そのため、他の口座で利益が出ているものの、NISA口座でそれを上回る損失がある場合、トータルでは損失なのに課税対象になってしまうデメリットがあります。
そのため、一般NISAの非課税メリットを活かすためには、5年後(またはロールオーバーを考慮して10年後)に確実に利益が出る商品に投資する必要があります。
「そんなんできたら苦労しないわ」と思います。
当時の相場状況を振り返ります。
当時のS&P500はリーマンショック前の高値を上回り、史上最高値を更新し続けていました。
いつ調整が始まってもおかしくない、そう考えていました。
まさか、この後、5年以上に渡り強気相場が続くと考えた人は殆どいなかったでしょう。
強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく
こんな言葉があります。
今思うに2014年は、まさに懐疑の中で育っている最中でしたね。
さて、2014年当時、手堅くいこうと考えた私が初年度に購入した銘柄はコカ・コーラ(KO)でした。
それから、余った枠で、物価連動国債ファンドを購入しています。
物価連動国債ファンドはその後、微損で売却しました。
1,107,600円で購入し、921,373円で売却。
2015年
この年はエクソンモービル(XOM)を購入しました。
2019年時点で37年連続増配の同社。
5年が経とうとしている現在も配当金込みで含み損を抱えています。
株式投資の厳しさを教えてくれる優良銘柄です。
2016年
3年目の2016年は、早くも自分に課したルール「連続増配銘柄を買う」を破り、バーチュフィナンシャル(VIRT)を購入しました。
損失は186,227円(-16.81%)
損益通算のできないNISA口座では避けたい損失を出してしまいました。
また、微妙に余った枠で、エクソンモービル(XOM)を追加購入しています。
2017年
この年はメットライフ(MET)を約80万円分購入しました。
余った枠でバンガードのETFを3種類購入しました。
・VIG 10口
・VOO 5口
・VT 19口
この3銘柄です。
SBI証券ではNISA枠で海外ETFを購入する場合、買付手数料が無料となります。
遅まきながらこのメリットを享受すべく、また2016年の個別株投資で痛い目を見たこともあり、NISA枠ではETFへの投資を考えるようになりました。
余った枠でバンガードのETFを3種類購入しました。
・VIG 10口
・VOO 5口
・VT 19口
この3銘柄です。
SBI証券ではNISA枠で海外ETFを購入する場合、買付手数料が無料となります。
遅まきながらこのメリットを享受すべく、また2016年の個別株投資で痛い目を見たこともあり、NISA枠ではETFへの投資を考えるようになりました。
2018年
この年もメットライフ(MET)を約55万円分購入し、残りの投資枠は昨年と同じバンガードのETFを3種類購入しました。
・VIG 30口
・VOO 5口
・VT 21口
この3銘柄は前年NISAで投資したのと全く同じラインナップです。
・VIG 30口
・VOO 5口
・VT 21口
この3銘柄は前年NISAで投資したのと全く同じラインナップです。
2019年
初めてのロールオーバーを経験した年でした。
コカコーラ株をロールオーバーしました。
余った枠で
・エクソンモービル(XOM) 10株
・メットライフ(MET) 1株
・VT 10口
を購入しています。
更に余った枠で、スリム全世界株(オールカントリー)を1,171円分購入し、120万円の枠を使い切りました。
コカコーラ株をロールオーバーしました。
余った枠で
・エクソンモービル(XOM) 10株
・メットライフ(MET) 1株
・VT 10口
を購入しています。
更に余った枠で、スリム全世界株(オールカントリー)を1,171円分購入し、120万円の枠を使い切りました。
これまでは個別株投資をメインにしていたので、NISA枠を1円も残さずに使い切った久し振りでした。
NISA口座の損益状況まとめ
かろうじてプラスであるものの、2015~2016年の投資が足を引っ張っています。
好調だったここ数年の相場状況を考えると確実にインデックスを下回っていますね。
残念な結果です。
NISA以外も含めて考えると、インデックス(S&P500)を上回ることができたんですけどね。
せっかくのNISAを活かしきれなかったのは重ね重ね残念です。
振り返ると変に「手堅い投資」を狙ったのが失敗の元だったのかと思います。
「手堅い投資」って言葉がもう矛盾してますからね。
今後の展望
NISA口座ではETFの買付手数料が無料になります。(2度目)
来年は2015年に投資した、問題児のエクソンモービル(XOM)がロールオーバーの時期を迎えます。
ロールオーバーはせずに特定口座に移管しようと考えています。
120万円の投資枠は、コア資産と位置づけているVTを購入するつもりです。
今の段階では、一般NISAから「つみたてNISA」に切り替えようとは思っていません。
一般NISAの制度終了が正式に決まったら改めて検討します。
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